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ウェディングムービーの音楽、これで安心!ISUM(アイサム)申請のすべて

投稿日:2025.05.30更新日:2025.06.06

ウェディングムービーの音楽、これで安心!ISUM(アイサム)申請のすべてのイメージ

「結婚式のときはこれを絶対に使おう」、そう思いながら聞いてきた曲、だれしもあると思います。

思い入れ深い曲の中で、最良の日を迎える…その時に必ず知っておきたいのが「著作権」のルールです。

楽曲は、つくりだした人の努力の結晶です。作り出した人にはその楽曲をどう使うのかを決める権利があります。それが著作権です。

結婚式や披露宴は個人的なイベントですが、もし、曲を組み込んだ映像をその会場で放映するとそれは、著作権侵害となります。そして、著作権侵害と認定されてしまうと、せっかく作ったムービーは上映できず、権利侵害した分損害賠償請求されてしまいます。せっかくの晴れの日にそんな経験したくないですよね?

ではどうしたらよいか、です。

著作権を守り、市販の楽曲を正しく使うには、「ISUM(アイサム/一般社団法人 音楽特定利用促進機構)」を通じた申請が必要です。今回は、ISUMとは何か、どう申請すればいいのかを分かりやすく解説します。

著作権についてはこちらも読まれています
ウェディングムービーで音楽を使う前に!知っておきたい「著作権」の基本

ISUMって、どんな団体?

ISUMは、2014年に設立された団体で、主に結婚式や披露宴といったブライダルシーンで音楽を使用するための申請手続きを代行する役割を担っています。

簡単に言えば、「好きな曲をムービーで使いたい!」という希望を叶えるために、必要な申請や許諾をまとめて対応してくれる存在です。

ISUMが必要な理由とは?

音楽には、作品をつくった人の権利(著作権)や、それを演奏・録音・販売する人たちの権利(著作隣接権)があります。これらは法律で守られていて、勝手に利用することはできません。音楽著作権の管理はJASRAC(ジャスラック/一般社団法人日本音楽著作権協会)が行っています。

「じゃあ、JASRACに申請すればいいのでは?」-いいえ、実は個人が直接JASRACに申請することはできません

そこで登場するのが、ISUMです。ISUMは、JASRACなどの権利者と提携し、結婚式での楽曲利用に関して、代わりに手続きを行ってくれます。ブライダル用途に特化しているからこそ、スムーズに許可を得ることができるのです。

どんな場合にISUM申請が必要?

次のようなケースでは、ISUMを通じての申請が必要になります

  • 市販のCD音源や、サブスク配信などの楽曲(J-POP、洋楽など)をムービーに組み込む場合
  • 映像と音楽を一体化させたムービーを式場で上映する場合

使用できる楽曲は、ISUMが公開している「登録楽曲データベース(約3万曲)」に含まれている必要があります。ISUMの登録曲データベースは、公式サイトで確認できます。
ISUM楽曲データベース https://isum.or.jp/music/

逆に、ISUMの申請が不要なケースもあります

ISUMの申請が不要なパターンもあります。たとえば、次のような場合です。

  • 著作権フリーのBGMや、パブリックドメイン(著作権の切れた)の楽曲を使う場合
  • 映像に音楽を入れず、式場で正規のCDをそのまま流す場合(※CDは必ず正規品=原盤を使用)

ただし、「パブリックドメインの楽曲でも、CD音源を使う場合には別の権利(著作隣接権)が必要になる」といった注意点もあるので、判断が難しいときは専門業者に確認するのが安心です。

ISUM申請の流れ【式場または代行業者が対応】

ISUMへの申請は、個人ではできません

ISUMは、結婚式場やホテルなどのブライダル事業者向けに、楽曲の著作権を一元管理し、許諾手続きを代行する機関なので、個人で直接ISUMに申請することができません。

ISUMへの申請は必ず、式場またはISUM登録の業者や申請代行業者を通して行います。

流れを見てみましょう。

1. 楽曲の選定

まずISUMの登録楽曲データベースから、使いたい曲が登録されているかを確認します。

2. 申請書類の作成

申請書に記入する内容は、新郎新婦のお名前、会場名、使用する映像の種類、楽曲名などです。

3. 申請料の支払い

 申請料は曲や使用目的によって料金は異なります。金額の目安は業者にかならず確認しましょう。

3. 申請完了・許可待ち

許可が下りたら、晴れてあなたの好きな楽曲が使用可能となります!

ISUM申請のよくある質問

Q.使いたい曲が ISUMのデータベースに登録されていません。どうしたら?
A. 使いたい曲がデータベースに登録されていない場合は、申請手続きを行う際に楽曲リクエストを行ってください。

Q. 代行業者って、どこで見つけるの?
A. ISUMの登録業者のほか、「ココナラ」などのスキルマーケットでも探せます。検索ワード「ISUM 代行」や「ウェディングムービー 著作権」で探してみてください。

Q. 申請はいつごろ行えばいい?
A. 結婚式の1~2か月前が目安です。余裕をもって準備を始めましょう。

Q. 申請せずに曲を使ったらどうなるの?
A. 楽曲を組み込んだムービーは放映できなくなり、損害賠償が請求されます。

大切な1日だからこそ、正しい手続きで安心を

「なんだか、少し手間だなあ…」という声もありますが、ISUMを通して正式に申請すれば、大好きなあの曲を堂々とムービーに使えます。

著作権やルールを守ることは、わたしたちの生活に欠かせない音楽をつくった人たちへのリスペクトでもあります。そして何より、大切な結婚式という1日を、気持ちよく、トラブルなく過ごすための安心につながります。特別な1日にふさわしい、特別な映像を。
その第一歩は、正しい知識と正しい手続きから始まります。

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