カテゴリー:ウェディング準備
結婚式のお車代|誰に?いくら?いつ渡す?迷わないための基礎知識
投稿日:2025.06.29更新日:2025.07.04

結婚式のゲストに選んだ人の中には、、遠方から時間とお金をかけて来てくれる方、受付やスピーチなどの役割を引き受けてくれる方もいるでしょう。
そんなゲストに対して、「ありがとう」の気持ちを伝える方法のひとつが「お車代」です。
ただし、お車代は単に交通費を補助するものではありません。
相手との関係性や状況によって、金額や渡し方に気を配る必要があります。
この記事では、マナーとして押さえておきたいポイントを解説していきます。
迷ったときの判断材料として、ぜひ参考にしてください。
目次
お車代とは?
結婚式における「お車代」とは、遠方から来るゲストや、特別な役割をお願いした方に対して、交通費や宿泊費の一部を負担するために渡すお金のことです。
「来てくれてありがとう」という感謝の気持ちを、形にして伝える手段のひとつです。
では、お車代について具体的に見ていきましょう。
誰に、どれぐらい渡すのか?
いつ、どんな渡し方が好ましいのか?
ここからは、Q&A形式でお答えしていきます。
お車代はだれに渡すの?
Q1. 誰にお車代を渡すべき?
以下のようなゲストが、お車代の対象となります。
- 県外や遠方から来るゲスト
- 公共交通機関を利用してくるゲスト
- こちらで送迎を手配していないゲスト

ポイントは、「交通費を自己負担してもらうゲストかどうか」。
特に、ゲストが高額な交通費を支払って来てくれる場合には、感謝の気持ちとして配慮が必要です。
Q2. お車代を渡さなくていい場合もある?
はい、以下のような場合には渡さないことが一般的です。
- 近隣から自家用車で来るゲスト(交通費がほとんどかからない)
- 会場の近くに済んでいる親族(歩いて来られる距離や、ごく短時間の公共交通機関利用で来られる)
- 両親や兄弟などの直系親族(家庭内の話し合いで決定)
ただし、親族でも遠方から来る場合には、お車代を渡すこともあります。迷ったときは、両家であらかじめ相談しておくのがベストです。
Q3. 渡さない場合、何か代わりになるものはある?
お車代を渡さない代わりに、以下のような形で感謝を伝える工夫があります。
- 引き出物を少し豪華にする
- 手書きのメッセージカードを添える
- 結婚式後にお礼の手紙やメールを送る

金額ではなく、「ありがとう」の気持ちが伝わる工夫が喜ばれます。近くからの出席でも、新郎新婦から直接「来てくれてありがとう」と声をかけるだけでも、ゲストは嬉しいものです。
どれぐらい渡すべき?
Q4. お車代って、どれくらい包むのが相場?
お車代の金額は、ゲストの移動距離や交通手段に応じて異なります。多くの場合は、ゲストが交通費の心配なく参加できるように、交通費を上回る程度の金額をお渡しします。以下は一例です。
- 近隣からのゲスト(公共交通機関使用):1,000円〜3,000円
- 新幹線で移動が必要な遠方ゲスト:5,000円〜10,000円
- 飛行機利用のゲスト:10,000円〜全額負担
この金額はあくまで目安で、式全体の予算やゲストとの関係性に応じて調整されます。
Q5. 地域によって相場に違いはある?
地域ごとの交通費の傾向を踏まえ、お車代の金額を設定することが重要です。
都市部の傾向
都市部では、鉄道やバス、地下鉄などの公共交通機関が発達しており、交通費は比較的安価で済むことが多いです。

地方部の傾向
地方部では、公共交通機関の本数が少なかったり移動手段が限られています。移動方法が制限され距離が長くなればなるほど交通費が高くなります。
渡すときのマナーは?
Q6. お車代を入れる封筒のマナーは?
お車代は、新札を用意します。封筒は中に入れる金額により使い分けるのが基本です。
金額帯 | 封筒の種類 | 水引・のし | 例 |
~5,000円 | ポチ袋(カジュアル祝儀袋) | ついてなくても可(印刷はOK) | 近距離の友人や数千円の交通費補助 |
5,000~20,000円 | 略式祝儀袋(印刷のし+水引) | 結び切り推奨 | 新幹線移動する友人や親族など |
3万円~ | 正式な祝儀袋(のし+水引) | 正式結び切り・あわじ結び | 飛行機移動や主賓用の高額お車代 |
表書きは 「御車代」 または「御車料」とし、水引の下に新郎新婦の姓を記入します。ポチ袋等、水引やのしがつかない封筒でも表書きと姓は記入します。
Q7. 渡すタイミングはいつがいいの?
主なタイミングは以下の3つです。
- 受付でスタッフから渡す:もっともスムーズで一般的な方法です。
- 披露宴終了後に新郎新婦や両親が直接渡す:目上のゲストや主賓にはこの方法がベスト。
- 結婚式より前に渡す:事前に会う機会がある場合、準備の一環として渡しておくこともあります。
式場スタッフにあらかじめ誰に何を渡すのかをリスト等にまとめて依頼すると、渡し忘れを防げます。
Q8. 金額は事前にゲストに伝えるべき?いつ?
一般的には、事前に金額を明確に伝えることはほとんどありません。
もし事前に伝えるのであれば、はっきりとした金額ではなく、「交通費・宿泊費を一部負担させていただきます」「遠方からお越しの方には、ささやかではございますがお車代をご用意させていただきます」といった丁寧な文章で伝えます。
伝えるタイミングは、ゲストが結婚式の準備を始める前、新郎新婦から招待状を送る際に伝えるのが適切です。

Q9. 手渡しのときに気をつけることはある?
何よりも、気持ちが伝わる態度が大切です。
- 両手で丁寧に渡す
- 「本日はご足労いただきありがとうございます」と言葉を添える
- 目上の方にはより丁寧な言葉づかいを意識する
内祝いとして渡す場合
お車代は基本的に交通費の補填ですが、場合によっては内祝い(返礼)の意味合いを持つこともあります。
例えば、本来であれば全額負担すべき交通費の一部しか渡せなかった場合や、ゲストから高額のお祝いをいただいた場合など、感謝の気持ちを込めてお車代とは別に内祝いを贈ることも検討すると良いでしょう。
Q10. お車代を忘れないようにするには?
チェックリストと封筒の名前記入が有効です。
- 封筒に事前にゲスト名を書いておく
- 渡す相手と渡す担当者(受付など)を一覧で整理
- 式前に進行スタッフと最終確認
結婚式当日は想像以上にバタバタします。前日までに準備しておくと安心でしょう。
お車代は心配りのひとつ

お車代は、単なる交通費の補助ではなく、ゲストへの思いやりを形にしたものです。
金額に明確な正解があるわけではありません。
大切なのは、「わざわざ来てくれてありがとう」「時間を作ってくれてうれしい」という気持ちを、相手にちゃんと伝えること。
そのためには、金額の相場や渡し方だけでなく、「誰に」「いつ」「どうやって」渡すかを丁寧に考える必要があります。細やかな配慮こそが、式全体の印象を左右する大きな気づかいになるでしょう。
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